今さらですが、カウンセリングに行ってもただ話を聞くだけで何もアドバイスをくれない、役に立たない、意味がない、などの声を聞くことがあります。本当にそうでしょうか。
結論から言うと、カウンセリングには、必ず意味や効果があります。
もちろん人によって程度は違いますが、多くの人に意味や効果があるといえるでしょう。
それは、
1.気持ちを整理できる。
話すことで、自分の気持ちや考えがはっきりしてくる。
2.ストレスが軽くなる。
誰かに話すだけで、心が少し楽になる。
3.新しい気づきがある。
自分では見えなかった問題の原因や考え方に気づくことができる。
4.自信や希望が持てる。
否定されずに話を聴いてもらえることで、自分を少しずつ肯定できるようになる。
5.問題を整理し、解決のヒントが得られる。
悩みの元を見つけたり、どう向き合えばいいかがわかってくる。
などです。
ただし、1回の面談ですぐに効果が出るとは限りません。
カウンセラーとの相性や、本気で心の問題に向き合う覚悟も重要です。
一般的には少なくとも3回の面談が必要だといわれています。
カウンセリングは、一言でいうと「自分の心と向き合うための、安心できる時間」です。
この、「安心できる時間」というところが大きなポイントといえます。
なぜなら、カウンセラーは家族や友人とは違います。
カウンセラーは専門的な技術を持っていて、「安心できる時間」を作っているのです。
そして、前回も書いたように、心にはプロアクティブな対応が重要。
少しでもつらいことがあったら、それを一人で抱え込まないようにしましょう。
問題が大きくなる前に専門家であるカウンセラーに話して、一緒に考え、少しずつ前に進みましょう。